河童伝説を現代に伝えるおもしろかっぱ館
長野県南部の駒ヶ根市には、河童伝説が語り継がれています。
なんでも、河童が痛風の薬の作り方を教えてくれたとか・・・
そんな河童伝説の資料や河童をテーマにした作品たちがたくさん展示されているのが、今回訪れた「おもしろかっぱ館」。
自ら「おもしろ」と名づけ、だいぶハードル高くなっていますが、そのハードルを軽々と飛び越える意外な展示内容に驚きました!
見えてくる河童の建物。
この溢れんばかりのB級スポット感に、心躍ります。
駐車場の傍らには、早速河童のオブジェが佇み、僕らを迎えてくれます。
タイトルは「俺たちの生きる道を探せ」
深い。
最近「君たちはどう生きるか」という本が人気ですよね。
かくいう私も、これからいかに会社に頼らずに生きていくかを模索しているところ・・・
人間も河童も、生きる道を探して必死のようです。
しかしこの苦しそうな姿・・・。
河童の世界は人間の世界よりよっぽど大変なのかもしれないです。
中に入ると
受付のおじいさんが、ムービーを流してくれます。
懐かしのドラム缶TVで、紙芝居の上映が始まります。
猛暑にうれしい扇風機付きのサービス。
5分ほどの上映が終わり、いよいよ館内を散策します。
中で待ち受けているのは意外な河童たち・・・
中に入ると、ところ狭しと河童たちが並びます。
自由を束縛された河童や
管理社会に縛られるサラリーマン河童や・・・
就職や結婚などの人生の岐路に立たされた河童・・・
ちょっと待って!!!
重すぎないですか!?
メッセージ性強すぎる!!!
河童って、キュウリ食って相撲とって、たまに尻子玉とるくらいだと思っていました。
キュウリって川のそばには生えていないだろうから、食料採るの大変そうだな、とは思っていましたけど、
まさかそんなに束縛され、悩みながら生きていたなんて・・・
このメッセージ性の強い河童たちは西津青滋さんの作品です。
この河童シリーズ作者の西津青滋さんは、河童をモチーフに現在社会に問題提起をするような作品を多く手掛けているとのこと。
残念ながら、今はすでにお亡くなりになられているそうです。
おもしろかっぱ館は、この方の作品の塑像をブロンズ化するという約束で寄贈をうけたそうです。
ほかにも2フロアあり、河童が教えたとされる痛風の薬を実際に売っていた時の資料なども展示してあります。
外にはこんなおちゃめな神社もありました。
ここは是非グループで訪れてください。
あーでもないこーでもないと言いながら楽しむのがおすすめです。
長野県駒ヶ根市下平2426−1(Googleマップで見る)
時期:通年
料金:一般(高校生以上)200円[団体割引 150円]
小中学生:100円[団体割引 70円]
営業時間:午前9時~午後5時 (12月~2月 午後4時30分閉館)
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始(12/29~1/6)
アクセス:中央道駒ヶ根ICから車で20分程度
所要時間:15分程度
公式HP:http://www.komagane-kappa.jp/